悪いとわかってはいるのについつい伸ばす手を引っ込められない甘いもの。
食べた瞬間はホッとして落ち着くけどすぐに罪悪感に苛まれたり。
「あー私って意志の力が弱い。」
「私はこれだからダメなんだ。」
「これじゃダイエットなんて無理かも」
なんてため息を付いていませんか?
「大丈夫!」
あなたは特別弱いわけじゃないんです、実は相手がとっても強いんです!まず理解して下さい。砂糖は麻薬並みの強敵です。
砂糖の依存性に関するねずみの実験
砂糖の本当の姿とは私たちが思ってるよりももっと強烈なものです。その例がこちら。
砂糖vs麻薬
あるネズミを「砂糖」中毒で、同時に「麻薬」中毒にし、そのネズミの前に「砂糖」と「麻薬」を用意します。
ネズミはどちらに真っ先に向かうのかというちょっとかわいそうな実験です。
この実験でネズミはまっしぐらに「砂糖」に飛びつきました。「砂糖」の依存性は「麻薬」より強い事が判明したのです。
麻薬より怖い砂糖?!
私たちの身近に余りにも溢れている砂糖ですが、フランスの学者が論文で
「もし砂糖が今発見された物質なら私は絶対に使用を禁止にするだろう!」
と発表した様に実際にラットにも脳の報酬系への刺激により禁断症状や震え、不安など非常に強い依存性が現れたのです。
残念ながらそんな危険な物質がこの世界には溢れに溢れているのです。
甘いもの「砂糖」中毒のしくみ
ネズミの実験はかわいそうでしたが私たちの普段の生活にすっかり馴染んでいる砂糖。
そんな怖いものだとは到底思っていませんよね。人間の生活のなかでの砂糖中毒がどんなものかを少し考えて見ましょう。
キーワードは血糖値
私たちは生きるために血糖値を一定に保つ働きが備わっています。
血糖値は血中のブドウ糖の服有量ですが、スイーツも炭水化物も同じ「ブドウ糖」になります。
血糖値が一定でないと危険なので、血糖値が下がるとあげ、上がると下げようとするホルモンが出ます。
血糖値が下がるとイライラします、それで私たちは落ち着かせるためにまた甘いもの、砂糖が欲しくなります。
あなたが甘いものを欲する時間はいつ?
例えばお昼ご飯にチャーハンとかラーメンとか丼ものなど炭水化物をがっつり食べると、血糖値が一気に上がります。
急激に上がった血糖値を下げようとインスリンが分泌され血糖値を下げます。
そして下がる頃(およそ2時間後)の3時には今度は下がった血糖値を上げるため、体はまた甘いものを求めます。
3時のおやつにチョコやケーキで砂糖を摂取する事で、またその2時間後、丁度夕食前頃にまた甘いもの欲求が一気にやってきます。
お昼ご飯を食べて、3時頃にはデザートが欲しい、そして夕食前に疲れて何か甘いものを口にしたくなる。
どうですか?あなたの日常にもあてはまっていませんか?
甘いものが欲しくなる意外な理由
「鉄分」足りてますか?
糖値の急激な上昇、下降により体が糖分を欲するという事はご紹介しました。
どうも、それだけでもないのです。「鉄分」不足でも体は砂糖を欲する様になってしまうのです。
「鉄分」不足でなぜ「砂糖」?
女性は特に生理や出産などで「鉄分」が慢性的に不足しています。
そんな時に体は手っ取り早くすぐにエネルギーに変えられるものを求めます。
つまりそれがすぐにエネルギーになってくれる糖分、炭水化物を含んだ甘いもの、スイーツなわけです。
胸に手を置いて考えて見て下さい、あなたはちゃんとバランスのとれた食事ができていますか?
さぁ、「砂糖」の悪循環から抜け出そう!
色々なところで「砂糖断ち」に成功した人のうれしい悲鳴を聞きます。
「肌が綺麗になった」
「意識がすっきりした!」
「長年の原因不明の体調不良が消えた!」
さぁ、今度は私たちの番です!
「でもどうやるの?」
それでは早速対策をご紹介しましょう!
まずは「栄養不足」から抜け出そう!
この食べ物に溢れているご時世に「栄養不足」?と思うかもしれません。 でも栄養不足の人は多いです。
残念ながら手軽に食べられるものって、「カロリー」だけで「栄養」のないゴーストフードばかりなのです。
栄養は木桶
何枚もの板を縛って作ってある桶をイメージして下さい。この桶の一枚の板だけが短いとします。
そこに水を入れるとどうなりますか?水は一番短い板のところまでしか満たされませんね?
栄養素も全てが揃わずに何か一つが足りないとそこまでしか満たせないのです。
糖質だけをどんどんとっても体の栄養は不足したままです。だから一日中だらだらとサンドイッチやスナック菓子、パスタやピザ、チョコなどを口にしていても一向に満足できない。
「タンパク質」や「ビタミン、ミネラル」というほかの栄養が全然満たされず、糖質ばかりを取っているからです。
プロテインをしっかり取ろう
不必要な要素はありませんが、とりわけ重要な栄養をがプロテインです。
プロテインをまず満たすと食欲全般と甘いものへの欲求も落ち着いて行く事が科学的にもすでに証明されています。
お肉、魚、卵、大豆、など色々バランスよく取りましょう。なかなか難しい場合はプロテインパウダーやバーなどを活用しましょう。
当然ですが甘味料が砂糖やアスパルタームのものはNGですよ。
脂質をしっかり取ろう
脂質はカロリーが高いという理由でダイエットや健康の面から敬遠する人が多いのですが、とんでもない。
脂質は良質なエネルギーで、更にいうと、脳やホルモン、細胞膜も脂質でできているのでこれが不足すると大変なのです。
鉄分をしっかり取ろう
赤身のお肉、レバー、カツオ、など鉄分を意識して普段から取りましょう。難しければまずはサプリでも。
ビタミンミネラルをしっかり取ろう
プロテインを沢山取る場合は特にビタミンミネラル、そして水分もしっかり取り、腸内環境が悪くならない様に気をつけましょう。
まとめ
「「砂糖」なぜ甘いものがやめられない?意外な理由とその解決方法は?」についてまとめました。いかがでしたか?
「糖質、脂質、タンパク質」の3つは3大栄養素といって私たちには欠かせないもの。
ですが、現代の割合は摂取カロリーのほとんどが糖質。これではいつも栄養不足です。
タンパク質と脂質(特にタンパク質)をしっかり取り、その分糖質を抑えます。本来のニーズと逆転しているのですね。
そして同時に野菜を加熱したものや生のもの、発酵食品とバリエーションをバランスよくとって、お水も飲みましょう。
そうしていくと、自然と甘いものへの欲求が収まっていきますよ!是非今日から実行して見て下さいね!
今回の記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。